vol1.ジェイズコラムの始まり

column_vol.01 ジェイズコラムの始まり




最近になってやっと、CBショップとして認知いただいたか、
多くのCBユーザーからバイク作り、走りなどについて多くのご相談をいただくようになったと感じる。
長い年月やってきた甲斐があった、またこれぞCBショップオーナー冥利に尽きるといったところ。
日常起こる多くの問題には十分お答えできるという自負はあっても、年月とともに今までまだ起こったことの無いトラブルが起こったり、部品のメーカー完売もあり、リビルド、リプレイスメントパーツの必要性も強く感じる。
パーツ製作販売、日々の研究、勉強は欠かさずしなければならないと自覚した。

さて、このコラムをはじめるにあたって、『CBオーナーの多くに出来るだけ正しい情報を発信したい』というのがその根源にあると言えるだろう。

まず、今これを読んでくださっているCBオーナーはもちろんインターネットを使用できる人たちであり、その中にはCBの情報だけでも相当な数で、ひとつの事についてもどれほどの情報があるか数え切れない。
更に、インターネットからだけではなく、雑誌からも、情報が大量に飛び交い、果たしていったい何が正しいのか迷うに違いない。
中には憤りを覚えるようなHPや、コメントがある。過去にはその被害を被ったCB乗りを目の当たりにしてきた。

さすれば、だてに13年やってきたわけではなく、CBショップの活動を通して得た情報などが少しでもその迷いから脱出する手がかりになれば、と思ったのがこのコラム製作のきっかけかもしれない。

時に、バイクとは関係の無いメンタルな内容もあると思うが、
それは私自身のCBへのポリシーを示す文面と捕らえていただきたい。
今最も思うことは、CBーFのチューニングは止まっているということ。
思い起こせば約20年ほど前にBIGバイクカスタムブーム始まりの頃、CB-Fもその中にあった。
スペンサーレプリカを目標に改造が行われ、確かにかっこよかった。私もそれにあこがれてバイクの世界に入ったのだから。
最近のカスタム誌を見てがっかりすることが多い。当時そのままの改造が紙面を飾るのは如何なものか?取り巻く環境はすでに変わっている。「今CBに求められる物を提供する」という指名をますます感じる。

もっとも立ち遅れているのは、リペアパーツの復刻、なによりCBを得意とするショップのバックアップ体制の2つだと思う。
CBーFのみならず、水冷4発のスーパーフォアももうすでに旧車になりやがて、パーツ不足や専門ショップが減ってゆくのも予想される。究極の理想はカワサキZシリーズのような体制だと思う。

何がすばらしいかというと、Zを得意とするショップのエネルギー!Zにかける情熱は半端じゃない!
私は「Zに勝ちたい」と雑誌インタビューで答えたことがある。でもそれはパワーや速さで勝ちたいとか、筑波で勝ちたい(究極の目標でもあるが・・・)
というのは2の次で、オーナー達がのびのびと走れるあのすばらしい環境作りでは、Z軍団には完全に太刀打ちできないということ。目標であるという意味なのだ。

Zは毎日のように新しいパーツが開発されるし、新情報には事欠かない。何より大切なリペアパーツもしっかり提供される。
乗ることに飽きないどころか、Zオーナーにはその次が楽しみでならないのだろう。まず、彼らに表すのは純粋なリスペクト。
今日までになるのにどれくらいの努力があったか、想像が付かないほどだ。学びとるところはたくさんあるし、始まりはそこからだと思う。
そしていつか我々CB乗りに同じ様な環境が訪れた時が「勝つ」ということだ。 今日はその強い意思表示だけになってしまったが、「勝つ」という有志のショップはジェイズだけでなく他にもある。
まだ水面下ではあるが強力な体制作りに向け進行中であることを最後に付け加えておく。


注)・本コーナーに記載されていることは、決して第三者への忠告や誹謗中傷には該当しないことを明記します。
   ・ドキュメント形式の文面では、当事者の了解を得ています。
   ・本文は、基本整備が十分に出来ている車体を対象としたコメントです。

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